It happens. (よくあることさ。)
[映画「ショーシャンクの空に」より]
It happens. (よくあることさ、そういうこともあるよ)
“happen”には、「(物事が偶然に)起こる、生じる」という意味があるので、
“It happens.”を直訳すると、「それは起こる」という意味になります。
ただ、ここで、“happen”という動作を表す動詞の現在形が用いられていますね。
この動作を表す動詞の現在形は、「今」を中心にして過去から未来に渡って
繰り返される動作を表すことができます。
ですから、頻度を表す副詞の“always”や“often”などを伴っていなくても、
「いつも~する」「しばしば~する」という意味を表すことができるんですね。
そうすると、“It happens.”という表現は、「いつも起こる」「よく起こる」
という意味を表すことになるので、そこから、
「よくあることさ」「そういうこともあるよ」
「そういうことはよくあるよ」「しかたないよ」
などという意味になるわけです。
この表現は、いろいろな場面で用いられますが、
特に、不運な出来事に遭ってしまった人や
何かに失敗してしまって落ち込んでいる人を慰める場合に
用いられることが多いですね。
It happens. (よくあることさ。)
この“It happens.”という表現は、
映画「ショーシャンクの空に」のセリフで用いられています。
刑務所の中庭で、Redの仮釈放の許可が下りなかったという話をしている場面で、
“I got rejected last week.” 「俺は先週却下されたよ。」
と言ったSnoozeに対して、Redが、
“It happens.” 「よくあることさ。」
と言っていますね。
仮釈放の許可が下りることの方が稀なことでしょうから、
仮釈放の許可が下りなかったとしても、
「それはよくあることだから、しかたないさ」という感じの意味合いで、
この“It happens.”という表現が用いられているわけですね。
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