Son of a bitch! (この野郎!)
[映画「ショーシャンクの空に」より]
Don’t you ever mention money to me again,
you sorry son of a bitch!
(二度と私に向かって金のことを口にするな、
この役立たずのクズ野郎!)
[映画「ショーシャンクの空に」より]
The son of a bitch mailed it. (あの野郎、あれを送ったんだ。)
[映画「ショーシャンクの空に」より]
son of a bitch (この野郎、あの野郎、畜生、くそっ)
son of a bitch
・(plural son of bitches)
(informal) used as a general term of abuse.
[Concise Oxford Dictionary]
“bitch”には、「雌犬;尻軽女、売女、意地の悪い女」などという意味があります。
ですから、“son of a bitch”を直訳すると、
「尻軽女の息子」「売女の息子」などという意味になり、
1つの言葉で、母親とその息子の両方を侮辱する
非常に侮蔑的なののしり言葉になりますね。
腹を立てたときや、苛立ったとき、驚いたときなどに用いられ、
「この野郎」「あの野郎」「畜生」「くそっ」などという意味になります。
ただし、かなり下品な表現なので、あまり人前で用いるのは好ましくなく、
婉曲的に、“son of a gun”という表現が用いられることもあります。
また、“son of a bitch”と直接的に言うことを避けて、
“SOB”と省略していう場合もあります。
どこの国でも、母親のことを侮辱されるのは、屈辱的なものと考えられますね。
日本でも、よく子供同士の喧嘩で、「お前の母ちゃんでべそ!」
なんて言ったりすることがありますよね。
このセリフを言っている当の本人は、
よく意味も分からずこんなことを言っているわけですが、
これにはかなり深い意味があるような気がします。
と言うのは、そもそも「お前の母ちゃんがでべそ」であることを
他人が知っているはずがないのに、その子がそれを知っているということは、
言われた子の母親の裸を見たことがある大人がその子の身辺にいて、
その子はその大人が言っていることを耳にしたということになるわけですね。
ですから、この「お前の母ちゃんでべそ!」という言葉も、
「お前の母ちゃんは、尻軽女だ」と言っているのと
同じような意味合いになるではないでしょうか。
このように考えてみると、かなり侮蔑的な表現と言えるかもしれませんね。
ただ、この「お前の母ちゃんでべそ!」という言葉が用いられる場面は
それほど多くはありませんが、“son of a bitch”という表現は、
下品な表現であまり人前で用いるのは好ましくないとはいえ、
海外のドラマや映画を見ていると、かなりの頻度で用いられていますね。
また、親しい友人同士の間では、“You, son of a bitch!”
「よう、お前!」という感じの呼びかけとして用いられることもあり、
この場合には、侮蔑的な意味合いは含まれていません。
Son of a bitch! (この野郎!)
この“son of a bitch”という表現は、
映画「ショーシャンクの空に」のセリフで用いられています。
ショーシャンク刑務所に、新入りの囚人が送られてきた最初の夜、
消灯後に泣き出した新入りの囚人を独房から引きずり出し、
看守のHadleyが警棒で殴りつけている場面で、
Hadleyが、
“Son of a bitch!” 「この野郎!」
と言っていますね。
そして、新入りの囚人が動かなくなり、殴るのをやめた後に、
この後また大騒ぎをしたら、全員を診療所送りにしてやると言った後、
“Every last motherfucker in here.”
「ここにいる奴、一人残らず全員だ。」
と言っていますが、
この“motherfucker”という言葉も、母親とその息子の両方を同時に侮辱する
非常に侮蔑的なののしり言葉になりますね。
しかも、直訳すると「自分の母親を犯すようなくそ野郎」ということになるので、
“son of a bitch”よりも、さらに侮蔑的と言えるかもしれません。
…, you sorry son of a bitch!
この後にも、映画「ショーシャンクの空に」のセリフで
“son of a bitch”という表現が用いられていますね。
Andyが、Tommyから聞いた話を、刑務所長のNortonに話した場面で、
Tommyの話を全く信じずに、Tommyの証言があれば再審請求できるという
Andyの話にも全く耳を傾けようとしないNortonに、
「もし自分が出所しても、マネーロンダリングのことは絶対に口にしません」
と言うAndyに対して、
Nortonが、
“Don’t you ever mention money to me again,
you sorry son of a bitch!”
「二度と私に向かって金のことを口にするな、
この役立たずのクズ野郎!」
と言っていますね。
The son of a bitch mailed it.
また、この後にも、映画「ショーシャンクの空に」のセリフで
“son of a bitch”という表現が用いられています。
刑務所の中庭で、郵便物が配布されている場面で、
教育委員会からの郵便物を受け取ったTommyが、
“The son of a bitch mailed it.” 「あの野郎、あれを送ったんだ」
と言っていますね。
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